彼女を守る51の方法

彼女を守る51の方法 古屋兎丸
新潮社
BookLive! BookLive! 442円

作品解説

『彼女を守る51の方法』(かのじょをまもるごじゅういちのほうほう)は、古屋兎丸による日本の漫画作品。『週刊コミックバンチ』(新潮社)にて2006年24号から2007年36号まで連載された。各巻末の解説は防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実が行っている。単行本は全5巻。話数は「DATE」で表わされる。

原案は「彼女を守るプロジェクト」と渡辺の共著により、2005年にマイクロマガジン社から出版された『彼女を守る51の方法 都会で地震が起こった日』(ISBN 9784896371901)。

外出先の都市部で都市直下型地震に遭遇した帰宅困難者が遭遇するトラブルと解決法を主題とした漫画作品。 

東京近郊を舞台としており、現実の地域で起きるであろうトラブルを具体的に描いている(埋立地であるお台場で液状化現象が発生する等)。

そのために、作者自身が舞台となる場所を実際に移動し、その場その場で執筆するというフィールドワーク的手法が取られている(5巻あとがきより)。

各巻末でも震災に関する知識が解説され、作中の描写と併せて読める形となっており、初歩的な防災マニュアルとしての側面も持つ。

彼女を守る51の方法 出典:Wikipedia

読者レビュー

「彼女を守る51の方法」のレビュー
総合評価:5つ星のうち 3.8
5つ星のうち 3.8(amazonより)

5つ星のうち 5.0

もし直下型の地震が東京を襲ったら

現代版関東大震災サバイバル漫画といった内容。主人公は震災時にカッコつけて活躍するヒーローでも何でもなく、お台場に就職活動に来た普通の大学生。その主人公が東京直下型地震を一般人の目線で追っていくのだから、地震の怖さがリアルに伝わってくる。

一話目の「大地震発生まで○○時間」がドキドキさせてくれる。そして地震によって一瞬で崩れる日常。暗いショッピングセンター内の描写が容赦なく恐ろしい。

普通に漫画としても面白いのですが、役に立ちそうなマメ知識も一杯。特に東京お台場という土地が、地震に極めて弱いという現状にはドキッとした。

あとがきのジャーナリストの渡辺実さんの言葉「ガレキに埋もれた人々や負傷者を救うのは、地震から生き残った者しかいない」は心に残る。

ひさびさに読み終わった直後、また最初から読み直してしまった漫画。2巻楽しみ!

投稿者:クレイス 投稿日:2006年12月1日

5つ星のうち 4.0

危機的状況下においてゴスロリはどうなるのか!?

  

ゴスロリの女と就活中の男が、偶然お台場で再会。

と同時に大地震が勃発。

男はかつて、いじめから守れなかった彼女を、

「今回は守る」と心に決めお台場からの脱出に挑む!

何かが欠落した女性を、

普通を人とは根本的に違う人として扱う作品が多い作者ですが、

今回は趣向が違います。

現実の世界から逃げ、

非現実的な世界(ゴスロリの世界)

を日常として生きていた彼女が、

大地震という非日常な危機的状況によって、

非現実的な世界から現実の世界に次第に戻って来て、

人として成長していこうとする様は、

とても興味深いです。

また、大地震時に埋立地にいたらほぼアウトだなという気持ちになりました。

投稿者:Amazon Customer 投稿日:2007年1月15日

5つ星のうち 4.0

とにかく怖い+拒否感

登場人物はステレオタイプな形です。かっこよくて優秀でモテる男と、かわいすぎていじめられるゴスロリの彼女・・・と、ここまではよくある設定だなと思います。しかし、この地震。こわすぎでしょう・・・リアルすぎでしょう・・・。展開は、確かに想像できうる範囲の惨事が次々と起こる形ですが、地震に対する恐ろしさだけは脳裏に刻み付けられます。ドラゴンヘッドと似ているようですが、ああいう内面的な怖さではなくて、こちらの作品の怖さは万人受けする分かりやすい怖さです。そのためエンターテイメント性は高いと思います。
主人公たちに好感が持てるので、悲惨な状況が描かれていても最後まで一気にだーっと読めてしまいます。

それより何より、私は女性読者です。
女性がこちらの作品を読む際は、注意してください。惨事における人間の狂気が、女性にはとても痛い形で書かれています。見ていて、とても苦しくなる描写があります。

しかし、本当に地震が起こった時。この本を読んでおけば、私たちの危機管理意識は少しなりとも上がっていることでしょう。そういう意味でも、エンターテイメントの見地からも、なかなかの良書だと思うので星4つ。

投稿者:pommier_pomme 投稿日:2007年11月18日