アイリス・ゼロ

アイリス・ゼロ 蛍たかな+ピロ式
KADOKAWA / メディアファクトリー
BookLive! BookLive! 565円

作品解説

『アイリス・ゼロ』は、原作:ピロ式、作画:蛍たかなによる日本の漫画作品。

『月刊コミックアライブ』(メディアファクトリー)2009年6月号から連載開始。第5巻発売と同時にドラマCDが発売された。

子供たちが「瞳(アイリス)」と呼ばれる異能力を持って生まれてくることが普遍的となった世界(現代の日本)を舞台に、「力を持たない者の苦悩」や「力を持つが故の苦悩」を描きつつ、少年少女たちの抱える問題に踏み込んでいく物語である。ここでの問題とは、主に現代における実際の中高生が日常的に心に抱えているであろう問題を主軸として置いており、異能力はその物語を盛り上げる一要素程度に留めているのが特徴である。

序文の通りピロ式が原作・原案・脚本を担当し、蛍たかなが作画担当という分業により作成されている。単行本には「余白ページに広告が入るのであれば、独自企画で空白を埋めたい」という方針で、メインキャラをデフォルメ化した『ファンシー戦隊アイリス黒』、後日談の描き下ろしコミックや虚構の次巻予告(嘘予告)が挿入されるほか、カバー下にもキャラクターと瞳の設定などが盛り込まれている。ちなみに『次巻予告』では、「コミックアライブで連載中」のほかに、『実際の内容とは(大きく)異なる場合がございます』と断り書きがされている。なお予告の制作順序は本編と逆で、順に蛍が吹き出しまで付けたマンガを作り、ピロ式は適切なセリフを入れ、担当編集者が煽りになる文を入れて完成させている。

なお、月刊コミックアライブの2012年7月号から2013年11月号まで長期にわたり作者の体調不良とその療養のため休載しており、その後も療養のためにしばしば休載を挿んでいる。

作者によると、元は全5話構成で各話ごとに主人公が変わるオムニバス形式の読みきりで掲載される予定だったとのこと。このとき構想にあったキャラクターは透・小雪・聖・あさひ・時田の5人で、連載が決まったことにより、新たに七瀬がメインキャラの1人として設定された。

アイリス・ゼロ 出典:Wikipedia

読者レビュー

「アイリス・ゼロ」のレビュー
総合評価:5つ星のうち 4.4
5つ星のうち 4.4(amazonより)

5つ星のうち 4.0

SFミステリ

今後の展開は判りませんが…。
ライトな推理物として楽しめる作品だと思います。

投稿者:トライ 投稿日:2016年11月25日

5つ星のうち 5.0

☆5つ

99.9%以上の子どもが、アイリスと呼ばれる能力を有して生まれてくる。
そんな「異能を持っていることが当たり前」の世界の中、「持たざる者」「欠落者」「アイリス・ゼロ」として生きていかざるを得ない一人の少年を主人公に据えた作品です。
描かれる能力に、「今日の夕飯のメニューが分かる」などといった日常レベルの、言ってみれば「くだらない能力」があったりするだけに、それすら持ち得なかった主人公の設定は残酷と言えるでしょう。
さらにはその他のメインキャラクターの能力も、「他人の適性が見えてしまう」「他人の嘘が分かってしまう」「生物の死期を知ってしまう」といった、ネガティブな要素を多分に含んだものをチョイスしているため、その傾向は一層強くなります。

にもかかわらず、この作品は暖かい。
世界観や能力の設定にこれだけ残酷なものを用いながら、その上でこれだけ優しい物語を作り上げたセンスに、多大な好感を覚えます。

主人公の「能力」も良いですね。
目立たないこと、注目を浴びないことを最優先に考えて生きてきたからこそ身に付いた、他人や事象に対する観察力・分析力・推理力。
そして、だからこそ「人の気持ちを思いやる」ことにも長けている。
こういう描き方は、個人的には非常に好きです。
・・・まあ、推理力云々に関しては少々「長けすぎ」なんじゃないかという気もしますけどw

というわけで☆5つ。

投稿者:ふるむーん 投稿日:2011年2月8日