放浪息子

放浪息子 志村貴子
KADOKAWA / エンターブレイン
BookLive! BookLive! 669円

作品解説

『放浪息子』(ほうろうむすこ)は、志村貴子による日本の漫画作品。『コミックビーム』にて2002年12月号から2013年8月号まで連載された。単行本はエンターブレインから全15巻刊行。

性自認に揺らぎを抱える二人の主人公・高槻よしのと二鳥修一の、葛藤や恋愛を経て成長してゆく小学生から高校生までの姿を描く。また、二人の友人や家族など周囲の多くの登場人物の思春期を描いた群像劇でもある。トランスジェンダーや異性装という軽くはないテーマを、淡々としながらも温かみのある独特の筆致で描き切った。

単行本15巻のうち、第1-4巻(第1-33話)は小学生編、第5-12巻(第34-96話)は中学生編、第12-15巻(第97-123話)は高校生編となっている。

第1話のサブタイトルである「ぼくは、おんなのこ」は、志村のコミックビームへのデビュー作短編(2004年に刊行された単行本『ぼくは、おんなのこ』収録)と同名であり、この短編は主人公が脚本を書く劇中劇として作中に登場している。

文化庁メディア芸術祭において、第10回(2006年度)および第17回(2013年度)の2度にわたって、マンガ部門・審査委員会推薦作品に選出された。

フジテレビ「ノイタミナ」枠にてテレビアニメ化され、2011年1月から同年3月まで放送された。

放浪息子 出典:Wikipedia

読者レビュー

「放浪息子」のレビュー
総合評価:5つ星のうち 4.7
5つ星のうち 4.7(amazonより)

5つ星のうち 5.0

真実はもっと厳しい。でも、最も真実を描いている作品

今までに数多くの女装に焦がれる男の子や、性同一性障害に値する男の子の漫画が描かれてきましたが、その大概が、女装してから反対する家族や抵抗のある友達に向き合うものでした。ですが、心に性概念に悩む人は、その前に一歩を踏み出すのに悩み、多くの「仕方がない」「この想いは間違っているんだ、きっと」と自問自答するもの。そして、一歩を踏み出しても永遠にこの自問自答は消えないのです。多分、全世界が認めてくれても、労りや愛が躊躇わせるのです。
この漫画は、そう言ったやるせなさをじっくり描けていると思います。
私は、貰った服を着たいと言えず「気付いてよ」と言わんばかりに横目に見ている主人公...その件まで読んだ時、背筋がぞっとして、心が濡れていくような感覚に晒されました。
だって、何十年も私はこんな想いの中で身動き取れずに思い悩んできたのですから...

故に、ずるい。女の子と間違えるほどの風貌。多くの同様の苦悩を抱える男の子は、それを持てないから。
この作品は小学生時代から描かれている。後に成長で悩み苦しむ事になるのでしょう。タッチを変えずに描かれる事を望みます。

私は身につまされて、読み進めるのが大変です

投稿者:まり 投稿日:2015年7月26日

5つ星のうち 5.0

僕の夢は・・・・・・

女の子になりたい少年と男の子になりたい少女の秘密の
交流(?)を描いたお話。
絵はシンプルで、見やすく初心者でも入りやすいと思わ
れます。セリフも多くなく、要所要所を押さえていてます。
また、ちょっとした出来事によって、心が揺れ動く様子(戸
惑い、驚きなど)が描写されています。
そして、これらにより独特の、雰囲気や間があります。
今後の展開が気になる作品です。

投稿者:ハルニイ 投稿日:2004年6月14日

5つ星のうち 5.0

男なら誰にでもあった感覚

 女の子に見える男の子の話である。嬉し恥ずかし甘酸っぱい物語が無為に語られていく漫画である。ストーリーも展開も行き当たりばったりな様子であるが、それがまた自然な感じでよろしい。
 派手なイベントも、奇抜なキャラクターも、分かりやすい萌えやらバトルやらも、一切ない。少女漫画ほど複雑な人間関係もないし、少年漫画のように殴り合って友情を深めたりしない。料理漫画みたいに派手に驚いたり、実は超能力があったりもしない。ただ日常が淡々と描写されていくだけである。
 少年誌的な絵柄ではないが、少女漫画的かというとそうでもない。言うなれば、ノートの切れ端に描いていたものが進化していったものである。
 小さい頃女の子に憧れていた男、もしくはその逆の人にオススメ。ただし、何でもはっきりさせないと気が済まない人には歯痒いかも。

投稿者:犬 投稿日:2005年6月16日